試作の失敗
φ4真鍮ローレット材にM3ネジを転造タップで加工してみました。
ローレット材のピッチはP=0.8〜0.85程度。
とりあえず1個加工してみるとタップ加工時(タップが製品から抜ける時)に
製品が材料からちぎれてしまい転造タップに刺さった状態になってちゃんと加工できませんでした。
?と思いもう一度加工。結果は同じです。
材料を調べてみるとローレットの食い込みが約0.2ありこれにM3転造タップで
加工するので実際には方肉0.3程度しかない事が分かりました。
転造タップは切削タップに比べ切粉が少ない反面、力がかかってしまいます。
弊社はタップ内に切粉が入る事を出来るだけなくすためになるべく転造タップを使います。
だが今回の場合はどうやら転造タップでは無理のよう。
しかし方肉0.3程度で切削タップでもうまくいくのかな?
φ4一般材にM3ならいけそうですが今回は自信がないなー。
うまくいっても切粉をどうしようかという問題があります。
穴内の切粉ならともかくM3タップの溝内に切粉が入らないか心配です。
そうなると全数エアー工程を考えないといけない。
今回はNC旋盤の加工工程でちょっと工夫が必要のようです。