チップの難しさ
今日は今まで弊社で加工した事の無い材料SUS440Cにて製品を作りました。
やはり経験が無い材料を加工するとなると簡単にはいかない。
やった事のある方は加工条件や刃物の選定など悩むことなく出来るのだろうけど、
初めてだった私はとりあえず通常通り手研ぎバイトで条件もSUS303よりも
回転を落として加工してみた。
加工しながらプログラムを変更しさらに加工。これを数回繰り返して加工0条件を
選定してとりあえず流してみる事にしました。
流してみるとやはり加工条件が合ってないらしくどんどん寸法がプラスしていく。
15分後とに確認しに行くとどうしても0.003くらいずつプラスして行き全く安定しませんでした。
それならチップを使いメーカーに加工条件を聞いてやってみようと考え、○社に問い合わせてチップの条件を聞いて再トライ。
ところがこれが話にならないくらい寸法も安定しないし、面粗さも最悪な仕上がり。
仕方が無いので色々と条件を変えて加工しても満足いくような仕上がりにはほど遠い・・・・・。
やはり手研ぎの方が良いのかと考えながらもせっかくだから△社のチップも試してみよう思い、チップ交換して再々トライ。
するとビックリな事にとても綺麗な面粗さ、そして安定した寸法値。
加工条件は○社と同じはずなのに・・・・・・・。
チップと一言で言っても各メーカーそれぞれの形状、コーティング、素材の違いで全く違うものだという事が良くわかりました。
今日は段取りをものにするまでかなりの時間がかかってしまったけど、この材料はこのメーカーのチップという具合に
得意不得意があるのかなと感じる事ができていい経験が出来ました。
それにしてもせっかく切削条件を聞いたのに加工してみると全然ダメだったのが非常にがっかりです。
普通はメーカーの推奨条件で加工すればそこそこの物が出来るだろうと考えていたのでビックリでした。
今後はこの理由を追及するのと素材に対してどこのチップが良いのかを研究するのが課題です。
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